インドネシア人とビジネス
インドネシアでは、トータル13年住み仕事をしてきた。
公私ともども様々な思い出と思い入れがある。
インドネシアは一般的には親日のイメージがあるが、日本人がそうであるように
第三国に親密感を抱く人もいれば、そうでない人がいるように
日本が嫌いな人もいれば、関心がない人も当然いる。
ただ相対的に言えることは、インドネシア人は、対個人に対し打算的でない人々
が多いのは間違いない。
それがビジネスの場においては、マイナス効果となるのは多分にあるのであるが
こと人のつながりで言えば非常に濃い関係が構築され人間そのものの琴線に触れる
部分がある。よって、プライベートな関係である場合、情に厚くホスピタリティも
過剰なくらいあるので大変心地いい状況になる。
一般的なことだが、ビジネスに私情が入ると、ろくなことにならない。ビジネス、
プライベート両面が破綻することも常である。大切なことは、その境界線を意識する
ことに尽きると思う。まあそれを利用し悪いことをする人も多分にあるのではあるが….
もう一つ、インドネシア人とは言え華僑系は別物である。
ネイティブインドネシア人のものの考え方の多くがプライベートで占めている中で
華僑系は、ビジネスに私情を入れてこない。
そういう意味では先に述べたビジネスとプライベートの境界線をしっかり引いている。
ただ、表面的な信頼関係は、強固に見せつつ実は希薄という汚さが見える。
そのあたり付き合うのに躊躇してしまうのだが、ある意味わかりやすいのかもしれない。
いずれにせよ価値観が違う人たちと付き合うそれが海外でビジネスをすることであり、
決して日本の常識がそのまま理解されている勘違いを起こしてはダメである。